私ササミは、ミシンはおろか手芸そのものが、小中学校でしかやったことがありません。義務教育レベルです。ミシンは機能も価格もピンからキリまでたくさんの種類があります。無駄な買い物にならないかさんざん悩みました。そこでまず、実家のミシンで少し練習し、「最低限どの機能があれば初心者でも快適に縫えるか」をリサーチしました!
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そもそも、ミシン、買わずに済まそうか…
結婚しても購入していなかったミシン。母には、所帯を持ったら普段使わなくとも一家に一台は当然あるものだと言われましたが、仕事をしているとなかなか気が進みませんでした。よく考えたら、母も何十年もフルタイムで仕事をしていますが、ミシンを持っている…。ミシンを持っていないことを手芸をしない言い訳にしていたんですね。手縫いは力と根気いるから、ますます手芸から遠ざかってしまいます。ずっと心の片隅に引っかかっていたのですが、娘が生まれ、子供が保育園・幼稚園に入ったら、どのみち入園グッズを製作する機会がありますので、どうせ買うなら早いうちに、と購入することにしました。
ミシンを購入するかどうか迷う人というのは、私のように「手芸をするにはあったほうがいいだろうけど、そもそも手芸をする機会が今までなかったし、買っても使わないともったいないから、入園準備くらいなら手縫いでなんとかできないだろうか」と思っている人だと思います。でも、そもそも手芸をする機会がそんなにない人が、手縫いを速くキレイに出来るというケースは稀だと思いますので(笑)、いざというときに慌てないためにも、出産のタイミングでミシンを入手し、ちょちょっと1つくらい試しに作ってみるのが良いと思います(経験談)。
初心者であればこそ、お助け機能があったほうが良い
とは言え、ミシンは値段も機能もピンからキリまで様々です。
そこで、里帰り出産のために実家へ帰った際、母のミシン(JUKI製。2015年頃購入)で簡単なベビーグッズ(よだれかけ、エルゴのよだれカバー)を製作し、どんな機能があれば初心者でもミシンが億劫でなくなるか、という目線でミシンを探してみました。
必ずほしい機能★★★
自動糸通し機能
子育て中は忙しいから、糸通しに手間取ってられません。あと、産後は目の調子が良くないこともあるようです。
自動糸調子機能
自動糸「調子」機能は、上糸と下糸(※)両方の糸調子を自動調整してくれる機能です。反対に、自分で縫い目を見て調整するのが手動糸調子となります。この調節はなかなか難しくて、適した状態でないと、どちらかの糸が緩く糸が浮いてしまったり、逆にきつくて生地がつったりしてしまいます。
その生地に合った糸調子を手動で合わせるのは、ある程度の経験がないと難しいです。
※上糸と下糸
小学校で習ったの、覚えていますか?笑。ミシンには糸を2つ使わないといけなかったですよね。ミシンの上部に設置し、針孔(ハリアナ)に通す法の糸が上糸。ボビンに巻き付けて、ミシンの下方(針の下にある蓋をあけて)に設置するほうが下糸でしたね。私はボビンという単語自体を20年近く忘れていました^^;
適度な重量
ベビーカーと同じで、軽いものは持ち運びは楽ですが、布の「安定した走行性」にはある程度の重さが必要。でも、重すぎると持ち運びがツライから、個人的には8キロまでがボーダーラインかな。
手元での速度調節機能
ミシンで直線縫いをきれいにするには、一定のリズムを刻むことがコツの一つだと思いました。ただ、初心者ですから、最初はオドオドゆーっくり縫いたいんです。少し慣れると、ゆっくりだと時間が勿体ないので、スピードを上げたくなります。カーブしているところや、角等のちょっと気を付けたいところはやっぱりゆっくり縫いたい。
縫い目の幅・針のふり幅・縫い目模様選択機能
好きな縫い目の幅・針のふり幅・縫い目模様を選ぶことができるのが、コンピューターミシンの良いところ。
縫い目の幅が選べると… | 細かく縫うことも、手縫いのようにざっくり粗く縫うこともできます。 |
針のふり幅が選べると… | ミシンで真っすぐ縫う際は「布押さえ」をガイドにします。針のふり幅が選べると、例えば「デフォルト設定だと布の端から1cmのところを縫うことができるけど、この針のふり幅を変更すれば布の端から7mmのところを縫うことが出来る」という機能です。直線縫いの時に活躍します。
そして、次に述べる縫い目の模様選択機能と併用すれば、例えばジグザグ縫いを選択した際に「大きなジグザグから小さなジグザグ」に変更する、ということが出来るのです |
縫い目模様選択機能があると… | 直線縫い以外もできます。大体は直線縫いで事足りるのですが、私はフェルトで布絵本を作る際に、アップリケ縫い付け・飾り縫いを選択し、ステッチでアクセントをつけることが出来ました。園グッズだと、さらに出番があるんじゃないかな。 |
あると便利だった機能★★☆
返し縫い機能
縫いはじめと縫い終わりがほつれ辛くなるように、少しの距離をバックで縫う機能です。布の向きを逆にすればこの機能は無くてもよいのですが、あると便利
自動糸切り機能
糸切ばさみで自分で切れば済む話なんですが、自動糸切り機能があると、ちょうど端の糸を結べるギリギリの位置で上糸と下糸を同時にミシンが切ってくれます。自分で切るのと違い、間違って布を切ることがありません(そんな人は私だけですか?笑)
電源コードのリール機能
コードをいちいち結んでしまうのは面倒です。掃除機みたいに電源コードをシューっと自動巻取りできると気持ちち良いです。ミシンの最中に子供がお昼寝から目覚めても、夫が会社から帰ってきても、すぐに片づけられます。個人的には、これは必須項目に入れたいくらい(笑)
無くてもよかった機能★☆☆
名前の刺繍機能
まだ名前を入れる必要がないからかな…。アイロンテープでよいかと思っているのだけれと、今後使うこともあるかも?でも、文字の大きさを変更することが出来ないから、実際は使えるのだろうか…。
フットコントローラー
手元のスタート/ストップボタンと速度調節ボタンだけで十分でした。別売であることが多いようです。
家庭用ミシンにも種類がある
一口に家庭用ミシンといっても、大きくわけて下記の3種類に分けられます。
①電動ミシン
★☆☆ |
針の上下運動をモーターで行うミシン。速度は自分でコントローラーにより加減して調節します。
昔ながらの「足踏みミシン(※電動でないやつ。)の動力源が、「人力ではなく電力になった」ということです。単純明快なのですが、糸調子の調整等を自分で行わないといけないので、初心者にはちょっと練習が必要。 |
②電子ミシン
★★☆ |
針の上下運動を電子回路で制御しているミシン。手元でスタート/ストップすることが出来ますし、機械の力でスピードをコントロールできます。
でも、振り幅(布の端から縫い目までの距離)と縫い目の長さの調節は出来ません。 |
③コンピュータミシン
★★★ |
針の上下運動・振り幅・縫い目の長さをコンピュータで制御しているミシンです。ボタンをピッと押すだけで、好きな縫い目の長さ・縫い模様が選択できますし、縫い模様の種類も豊富です。機種によっては、搭載されている図柄を刺繍することもできます。 |
結論から申し上げますと、初心者は③コンピュータミシン一択です。上表を見ると、①電動ミシンはやめておこうかな、という気持ちになると思います。次に、②電動ミシンと③コンピュータミシンを比較すると、針のふり幅・縫い目の長さ・縫い模様をワンタッチで選択できるコンピューターミシンに軍配が上がります。そんなに値段も変わらないですし、機種も豊富ですので、コンピューターミシンをお勧めします。
機能と価格のバランスがよいコンピュータミシンは?
ミシンはネットで買うのが安いです。重たい精密機械ですので、配送してもらうのが安全で楽ちんです。
①私が購入したミシンはこちら↓
SINGERの家庭用コンピュータミシンの中では、最上位機種のようです。もちろん、上記で述べた「必ずほしい機能」「あると便利だった機能」のすべてが付いています。見た目もクールで好みでした。